ダークソウルと自分の世界観を融合した書き物をしようと考えたのが先週だったか・・・

まだ起動して4回くらいしかしてないのでうろ覚えで少しずつ書き足していこうと思います。

ダークソウルのネタバレやイメージ・世界観を壊す可能性がございますので、

ゲームを楽しみたい人は引き返してください。


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・・・ォォ・・・・ンン・・・

・・・ガシャガシャ・・・

辺りに音が響き渡る。肉の腐った死臭とカビの匂いが周囲を立ち込めている。

何度目かの目覚めに俺はため息を漏らした。

体は赤茶色の皮膚で覆われ、ガリガリにやせ細っている。
普通なら死んでいるはずなのに今も生きている・・・

”ここにいてどれくらいの時間が経ったのか今となっては分からない。
たしか酒場で酔っていた俺は突然騎士たちに囲まれ、この不死院に連れて行かれたのだ。
周りには死んでも死に切れない奴らがいつものようにしている。
俺もいずれはあいつらのように何も考えずにこの場所で永遠を過ごす事になるだろう。
それは生きているのか死んでいるのか分からない状態だ。”

昔は脱走を試みた。
食事を運んできた騎士からロングソードとナイトシールドを奪いとり、
次々と襲い掛かる騎士たちを何人も薙ぎ倒した。

運の尽きだったのはロングソードの刀身が折れ、
騎士達のハルバードが俺を串刺しにした。
その時、俺は薄れ逝く意識の中で自分の死を悟った・・・はずだった・・・



”なぜ俺は今も生きているんだ?”




突然目の前が真っ白になった。部屋の中央にドサッと音がする。
天井から何かが落とされたのだ。久しぶりの太陽の光に俺は視界を奪われたようだ。

ふと上を見上げると、騎士が天井の蓋を閉めようとしている。
俺は助けを請おうとして口を開い・・・いや、やつらは俺の敵だ・・・助けるはずがない・・・

太陽の光が少しずつ消えていくのに、俺の希望が少しずつ消えていくのを感じた。

”絶望は既にしている。何も初めてってわけじゃないだ・・・”

俺は心のどこかで自分自身を騙している事にすでに慣れてしまったようだ。
いつもと少し違う時間が流れただけだ・・・希望は元々ないのだ・・・

もう一度部屋の中央を見ると、そこには不死者が横たわっている。
仲間が一人増えたようだ。
意識はない・・・亡者に成り果てている。

薄れ逝く太陽の光が亡者を照らしていた。


・・・ん?


ふと亡者の手に、なにやら光るものが握り締められている。




・・・かぎ?・・・・鍵だ!



俺の体の中で、もう流れる事のなかった血潮が脈々と感じられた。




続く

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