ダークソウルのお話の続き書きますノ
興味のない人はこの時点でお帰りくださいまし~



ダークソウルは現在アノールロンドをクリアし、王のソウルを集めているところです。
ゆえに記憶をたどりながらストーリにあわせて書いています。
またオリジナル要素を含ませながらこの世界の真相に向かって行きたいと思います。



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俺は高鳴る鼓動を落ち着かせるために、深く深呼吸をした。
そして辺りを見渡し、敵となる存在がいない事を確かめた。
いや・・・味方となりうる存在がいないと言った方が正しいかもしれない。

俺は不死者から手に入れた鍵を使い、牢獄から脱出した。
持ち物は刀身すらなくなった剣の柄のみ。何も無いよりはマシだろう。

牢獄のある地下には見回りをする騎士はいないようだ。
いくつもの牢獄の前を通ったが、誰も俺に声をかけるものはいなかった。
すでに亡者になっているからだ・・・

足音を立てず警戒しながら進んだ。突き当たりの梯子を上ると、広間が見えた。
光だ・・・太陽の光が辺りを照らしている・・・
・・・しかし、どうもおかしい・・・
警備の騎士が一人もいない・・・何かあったのか・・・

広間の中央には篝火が見える。そこには一人の不死者が座っていた。

体格は小さい・・・たぶん老人の不死者だろう。
武器となりそうなものは持っていないようだ。
また、その者からはまったく周りへの警戒心すら感じられなかった。

再度周りを見渡し他に誰もいないことを確認した後、篝火のある方へ歩いた。

ようやく小柄な不死者が俺に気づいたのは、すでに俺の間合いの中だった。
どうやら戦いすら知らないようだ。そんなヤツがなぜここへいるんだ??

そんなことを考えていた俺に、不死者は口を開いた。

小柄な不死者
「おまえさんも食うかの?」

しわがれた声の不死者の手には得体の知れない肉があった。
篝火には無数の鼠の尻尾が散乱していた・・・


「じいさん・・・こんなところで何をしている?」

俺は一番知りたかった事を聞いた。
全く状況がつかめないのは、ここからの脱出に支障が出るからだ。

不死者のじいさん
「見ての通りじゃ。おまえさんには何に見えるのじゃ?」

そんな考えを無視するかのように、平然と答えた。
・・・馬鹿にしているのか?


「周りに騎士の姿が見えないが何かあったのか?」

不死者のじいさん
「さぁ。暫く誰も見ておらんのぉ~」


「暫くってのはいつだ?ここはどこなんだ?」

不死者のじいさん
「さぁ。わしもいつからここにいるか分からんのぉ~」

口をモグモグしながら答えた。
・・・駄目だ・・・全く話にならない。


「ここから出る方法を知らないか?」

不死者のじいさん
「そこの大きな扉を通ると外に出れるぞぃ」

俺はじいさんに挨拶もせず、篝火を後にした。

続く

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