夢から覚めてしまった(てへぺろ

だが、まだ書くことをやめない!

3ヵ月後の続編だが大丈夫か?



使命とは何だったのか・・・

それを問うには、

全てはここからはじまる気がしたんだ・・・

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俺は騎士の側に近づいた。

騎士はこちらに気づくが構えることもなかった。

ガレキの山に横たわっている一人の騎士以外には誰もいない・・・




騎士の身なりからして上級騎士だと分かった。

この騎士が恐らく牢屋に鍵を持たせた亡者を放り込んだ者なのだろう。

襲われる気配が無いと察した騎士が話しかけてきた。


騎士
「・・・おお、君は・・・亡者じゃあないんだな・・・
 ・・・よかった・・・」


「・・・」


騎士は俺の返事を待っていたようだが、黙ることにした。

俺が知りたいのは、

”なぜ鍵を牢屋に投げ入れたか・・・”

この一点のみ。



騎士が話を続ける。


騎士
「・・・私は、もうダメだ・・・
 もうすぐ死ぬ。死ねばもう、正気を保てない・・・」


「・・・」


騎士
「・・・だから、君に、願いがある・・・
 同じ不死の身だ・・・観念して、聞いてくれよ・・・」


俺は黙ったまま騎士を見据えた。


それを察した騎士がさらに話を続ける。


騎士
「恥ずかしい話だが、願いは、私の使命だ・・・
 それを、見ず知らずの君に、託したい・・・」


「使命を託す?」


思わず怪訝な態度でつぶやいた。

話はさらに続いた。


騎士
「・・・私の家に、伝わっている・・・
 ・・・不死とは、使命の印である・・・
 ・・・その印、あらわれし者は
 不死院から・・・古い王たちの地にいたり・・・
 目覚ましの鐘を鳴らし、不死の使命を知れ・・・」



それで俺を助けたのか・・・。見ず知らずの、この俺を・・・



騎士
「・・・よく聞いてくれた・・・これで、希望をもって、死ねるよ・・・
 ああ、それと・・・これも、君に託しておこう・・・」


俺は騎士に近づき、瓶と鍵を渡された。


騎士
「・・・じゃあ、もう、さよならだ・・・
 死んだ後、君を襲いたくはない・・・いってくれ・・・
 ・・・ありがとうな」




・・・死んだ後か・・・考えたくも無いな・・・

俺は黙って来た道へと戻った。

その後、甲冑の音がわずかに聞こえたが、

俺は振り返ることもせず、その場を後にした。

もう彼と会う事も無いだろう・・・

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