喜媚の旅 

2004年9月2日
 道の真ん中を、一台のヴィム(注・二輪車)が走っていた。後部にあるキャリアには、薄汚れた鞄がくくり付けられている。
 ヴィムはエンジン音を響かせながら、かなりのスピードで走っているが、たまに左右にぐらつく。その度に運転手はあわててハンドルを切り、体を傾け、進路の修正をした。

 ヴィムが運転手に言った。
「今日はどんな国に行くの?喜媚」
喜媚と呼ばれた運転手はこう言い返した。
「芸術の盛んな国さ。いろんな国から芸術品が集まってくるんだって」

 入国手続きを済ませ、喜媚は大きな建物の中に入る。
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つづく

EDテーマ ”メトロポリタン・ミュージアム”
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似てるよね?絵画に描かれているの・・・

キノに(*´д`*)

それだけなんですけど、何か?

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